改めて考える、BリーグとSVリーグの演出
2025年5月5日にLaLa arena TOKYO-BAYで行われたSVリーグの男子のファイナル。席はアリーナの後ろでしたが臨場感もあっていいアリーナではありましたが、ここって左右非対称なんですよね。ライブもできるようにしているためか片方のエンドが削られている形になっていて(ライブ時はステージになるのでしょう)、選手にとっては照明の見え方がサイドによって異なるみたいです。バレーボールには向かないのかもですね。もしかしたらここが規定で引っかかって、国際大会はできないかも…。




ちなみにファイナルは9864人。東京が本拠地ではないチーム同士でしたがさすがファイナルだけあって一万人近くになりました。当たり前ですけれど大舞台や有名選手がいると一万人は埋まるのかもですね。「生で見る」に勝るものはないと思うんです。そう考えると千葉ジェッツも有名な選手が多いから、テレビとかで見た選手が実際に動いているのを見るだけでも足を運んだ価値があるのかも。
とはいえ大きな会場ともなれば遠くて表情とかまでは見えない。となるとそこを補完するのが大型スクリーン。これはアーティストのライブも一緒ですね。そして選手の得点シーンとかをクローズアップしてそこを強調することで、その選手の魅力をより伝える。これが例えばその選手をスクリーンに大きく映し出してテロップとかを入れたり、そしてMCが大きな声で選手名を叫んだり…。つまりショーアップですね。
そういうのが、遠く離れた席の人も試合に引き込ませることになるのでは。それがエンタメの手法なのではと思います。何が言いたいかというとあくまでエンタメ要素は主役の選手を引き立たせるためのもの、手法であってエンタメが主役になってはいけないわけです。演出も一歩間違えたら選手のプレーの妨害をすることになるわけで。そして何より演出を見に来ているわけではないですからね。
選手ファーストなのかどうかはファンはすぐに見破りますから。
Bリーグは5000人規模のアリーナが中心ですしさらには一万人クラスもある中、必然的に多くの人に見せることが必要なわけで、遠くの人にも臨場感が伝わるノウハウを多く有していると思います。大画面で見せる、攻撃時と守備時でコールが変わってもずっと叫び続けられる…しかもシンプルな言葉(千葉ジェッツなら「GO JETS!」と「CJ!」)で。こういうことで、遠くの席の観客(=最近のファンや子供達)に観戦ではなく参戦してもらえるんじゃないかなと。
話がそれますが私が参戦という言葉をよく使うのは、昔サッカーにハマり始めたときにフラッと見に行った天皇杯決勝で、空いていたサンフレッチェ広島のゴール裏エリアに入ったら「観戦ではなく参戦してほしい」と呼びかけるボードがあって、いい言葉だなあと。それからです。
ただ、それをそのままSVリーグが取り入れられるわけでもないんですよね。

例えばBリーグだと天井から吊り下げ式の大型ビジョンがあってプレー中も映像を流せますが、それは選手が上を向くシーンがゴールくらいしかないから。センターでは見上げないからスクリーンが視界を邪魔をすることはないですしね。バレーボールは上を向くスポーツなので、プレー中にあまり動く映像を流せないんですよね(スコアくらいは出せますが)。あとけっこういろんなところを向くスポーツなので目に入って邪魔にならないようにということなのか、大型ビジョンはせいぜいコートの四隅の、少し離れたところにしか置けなくてプレー中の映像演出がしづらいんです。
ただ、得点した後からサーブの笛が鳴るまではプレーが止まるので、そこはある程度自由にできるというのはあります。ピッチャーが投球姿勢に入るまでに音楽入れたり、ホームランで派手に演出する野球に近いですね。
何が言いたいかというと、バレーボールは静寂と喧噪のメリハリがあるスポーツなんですよね。プレー中は音楽も流れず、ボールの音や選手の声がよく聞こえる。得点時は音楽で盛り上げる…


あとバレーボールというのは、選手が交わらないスポーツ。サッカーとかバスケって同じコートに敵味方入り混じってぶつかり合うスポーツじゃないですか。身体的な接触があるから時にはヒートアップすることもある。極端な言い方をすると格闘技です(イングランドのプレミアリーグを現地で見たときは特にそう感じました)。
これが、男性の競技ならそういうぶつかり合いって男の野性みたいなものを感じますし、そこをクローズアップするために炎の演出ってわかるんですけれど、バレーボールはそういうぶつかり合いがないし、ましてや女性のスポーツにはない要素だと思うんですよね(男性ゆえのうがった視点かもですが)。だから男性スポーツ風の演出って女性のスポーツには基本的に合わないと思うんです。前にも例えましたが、女性アーティストのライブで炎を使う演出ってあまりない気はするんですよ(K-POPならありそうだなと思って調べたら案の定、BLACKPINKの「PLAYING WITH FIRE」という曲は、曲名にFIREがあるので炎を使ってましたけれど 笑)。
何が言いたいかというと、炎ありきじゃなくてそれが競技(男女どちらかも含む)やプレーの特性に合っているのか、というのをちゃんと考えなければダメです。極端な言い方をすると、格闘技に炎は合いますが、柔道には合わないですよね? って炎だけに例えましたけれどそれに限らずです。合っているのか、はしっかり考えないとダメなんだなと。
で、SVリーグは男女が所属している稀有なリーグですが、だからこそ共通化されちゃう部分はあるなと。そういえばファイナルは女子でも炎の演出があったっけ(東レのホームゲームよりは離れて設置されてましたけれど)。


今にして思えば、男子と共通化されていた演出なんじゃないかな(男子のファイナルで炎の演出があったかは覚えてなくてこの辺は曖昧です。すみません)。その辺は一元化するのではなく、それがあっているのかどうかを考えて分けてほしいなと思います。
続いては応援文化について、私なりに考えてみます。もう少々お付き合いください。