滋賀では今年9月に国スポ・障スポが開かれました。それもあって、昨シーズンは特に県としてスポーツ観戦熱を高めようという動きを感じましたし、県民の方もより「スポーツを見に行ってみようか」という動きが見られた…と思います。
というのも滋賀はプロ野球チームはおろか、今年まではJリーグのチームすらない稀有な県でした(でしたと過去形で言える喜び! レイラック滋賀が先日J3昇格を決めました)。他にはBリーグの滋賀レイクスがあるだけで、スポーツ観戦文化があまりない県という印象でした。


ところが、東レアローズ滋賀と「滋賀」がチーム名に入り、無料招待などの施策もあって「一度見に行ってみるか」という人たちが、実際ホームゲームに来て、その熱戦ぶり(実際フルセットが多かったです 笑)に惹かれて何度も足を運ぶようになって、やがてアウェイにまで遠征するようになった人や、自作で選手の応援ウチワを作ったり、得点王を独走していたヌワカロール選手の得点板(シッソメーター)を作った人、そしてアロッチのお面を作って被る子供たちまで現れたり。そうやって観戦が参戦になっていった地元の人たちをたくさん見たんです。
私、それまで滋賀県民ってスポーツ観戦文化がないと思っていたんですけれど、そうではなくて、見たいチームが少なかっただけだったのかな…と。

そういうフラッと見に来た人に火をつけて熱を高める。そういうホームゲームだったわけです。なんでそうなったかというと、「選手名コール」と「ワッショイの振り」などで参加感、そして一体感を高めたからと思います。
私自身、それまでの応援に、不満があったというわけではないけれど、二階の熱が一階にまで下りて来てないな、どうしたらいいんだろう、というのはよく思ってました。先ほど載せたかつての応援風景ですが、あれ、二階が盛り上がっているんですよね。なんでかというと主導する応援団が二階にいるからです。なんで二階かというと団席がそこだからです。
つまり社員や地元の人など(言い方はよくないですが)動員された人たちは二階の団席で、そして応援団にとっては彼らはお客さまになるので、その人たちに向けて応援を主導することが多かったわけです。それは全然悪いことではなくて、野球も応援席は外野ですし、サッカーもゴール裏。そこが主導して、他のエリアの人は合わせる。ただ、どうしてもそのエリア以外の人はそこまで応援には参加しないですよね(バックネット裏の人までメガホン叩いている甲子園の阪神戦は別です 笑)。
私がよく見に行っていたJリーグのジェフ千葉では、コールリーダーが反対側のホームエリアに座っている人たちにも呼びかけていたのが素晴らしくて。こんな風にアリーナの人にも応援を呼びかけてくれたら…とは思ってました(その後、試合前の応援の呼びかけを一階からしたり、より盛り上げるためにいろいろ取り組みをされました)。
そんな私の中(あくまで)での理想、が、SVリーグになって形になったんですよね。何より大河チェアマンの投稿の違いが何よりの証です。以下は従来の応援形式だったSVリーグになる前の23/24シーズンの投稿。
正直言うと最初はカチンと来たんですけれど、でも、「会場全体を巻き込む」は確かに…と次第に思うようになりました。ではSVリーグでの新しい応援形式はどう思ったか。
まあ「親会社中心の応援スタイル」ってなんやねん、とは思いますが(苦笑)、でも一定の評価をしてくれたんですよね。
そして何より私が「会場全体を巻き込むには」と考える中で出会ったのが東京グレートベアーズのホームゲームだったわけですが、その感想に大河チェアマンが同調したんですよね。
まあ企業の応援団でもライトファンは増えると思いますけれど(そこは反論します)、結果的にMCが来て応援団が一階に来てサポートに回り、参加型の応援を継承し、そしてキャラクターを導入して…と、そういう改革でここでいうライトファンを引き込んで巻き込んでいったのが昨シーズン(2024/25)でした。
その一つの象徴が、この光景だと思います。

レギュラーラウンド最終戦となった2025/4/13の大阪戦。この日は無料でタオルが配られたのですが、試合前に全員で掲げるシーンがあって。青一色に染まった会場は壮観でした。
これが何より選手の背中を押すということではないでしょうか。一言で言えば熱の可視化です。
SVになって刷新されて、でもそこには継続と継承があり、さらにパワーアップした…。7位ではあったけれど選手もほとんど残り、来シーズンこそは…。そんな私の中での手応えと希望は、しかし数か月後に一気に吹っ飛び、絶望へと転落することになります。