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今シーズン(2025/26)からの東レアローズ滋賀のホームゲームの刷新ぶりについて、まず場外面(演出以外)から。
①顧客層を見ているのか疑問の15時開始
まず15時開始への変更なのですが、理由は下記の記事で社長が説明しています。

「試合後に近隣の飲食店に入るとか、そういったところに繋がって地域にお金が落ちるようになればいい」と、地域経済への貢献を視野に入れた施策であることを説明した。
バレーボールキング「東レアローズ滋賀、地域接着を加速! 「みんなでつなげ。」イベントで深まる絆と新たな挑戦」より
確かに14時開始だと最短では16時には終わります。となると会場周辺の飲食店はまだ開いてないですね(フルセットの場合だと17時だからちょうどいい)。その理屈はわかります。
でも。ホームゲームを見ていて感じたのですが、来場者の結構大きな割合を占めていたのは小さな子供を連れた若い家族層なんですよね。そんな人たちが試合後に食事して帰るのか。いや、せっかく試合見に来たんだし、たまには外食して帰るか、はあると思いますが、日曜は翌日のこともあるからさっさと家に帰らないでしょうか。土曜の15時はわかるとして、日曜はせめて14時にするべきなのでは、と、第6節の日曜のKUROBE戦の試合が終わったとたんにどっと席を立った二階席の人たちを見て思いました。


挨拶や場内一周もあるのに帰るということはさっさと家に帰りたいわけですよね。翌日の準備もありますし、ストレートで終わったとしても帰宅するのは早くても18時でしょう。それから夕飯の準備もしなければならない。
何が言いたいかというと、来場者層をきちんとマーケティングしているのか、という疑問があるわけです。ちなみに15時開始はSVリーグ女子ではウチだけです(共催等、イレギュラーなケースを除く)。
②無料招待拡大による価値の低下
場外面で私が一番悪手だと思うのがこの施策です。
無料招待はいいんです。興味を持ってくださる方をさらに広めるために。昨シーズン、3000人に満たないYMITは満席になりましたが、今後SVリーグとしては5000人クラスの会場での試合を8割に引き上げるため(2029-30までは3000人クラスでOK)、チームとしては5000人のダイハツアリーナを埋める手を打っていかないといけない。その点では必要です。観客数が増えると「タダ券ばらまいたからだ」と言われますけれど、ばらまいても来てくれるかどうかは別の話。まずは足を運んでもらうために、という点では必要な施策です。
でも。ウチの問題点はそれを全席種に拡大してしまうこと。最高値で25000円の席まで対象になってしまうんです。これが、二階自由席など最安値の席に限定するのならまだわかります。全席種が対象になるのは絶対おかしいです。定価で買った人がバカを見るという点はあります。もっとも定価で買うからいい席が取れるというのはあります。無料開放はいわば在庫処分ですから、いい席ではない。
ただ、もう一度言いますが25000円の席まで0円になるというのはおかしいです。じゃあ25000円という価格は何なの?ということです。例えばあなたが長年手にしている大事なものが、鑑定で0円ですと言われたらショックですよね。それと同じことです。価値を著しく下げているんです。
あと、昨シーズンもどうやら全席種無料化はやっていたようなのですが、地元の人などある程度クローズドだったんですよね。でも今シーズンはSNS広告で比較的誰でも目に付くようになってしまった。それで無料になるまでチケットを買い控えるという現象が起きています。完売した9節の刈谷の土曜もしばらくは空席だらけだったのですが、一週間前に突然埋まって完売になりました。
一言で言えばバラマキです。
そもそもこんなに無料でばらまいて入場料収入は大丈夫なのか?と。下手したら6割くらいが無料来場者になっていると思います。正直、経営感覚を疑うレベルです。
誤解されないように申し上げますが、私自身は別に無料でばらまかれてもいいです。「オレは〇円出したのにこの人たちタダかよ」とは思いません。チケット代が値上げされましたけれど、その分で自分が地元の人とかを招待していると考えればそれはいいなと思いますし。
同じ席種でお金払っている人と無料の人が混在しますが、先ほど書いた通りお金払っている分、先に席を抑えているのでそこはそんなに気にしないです。
ただ、「オレが行かなくても無料で人を埋めるのなら行かなくていいや」という思いは芽生えました。そうでなくてもチケット代の値上げにとどまらず新幹線、宿泊費の値上がりで滋賀への遠征が高くつくようになっていますし。私はその程度のファンだというそれだけの話ですけど、そういう風になる人もいるということで。


無料招待で気になるのは、黄色ユニ配布デーも対象になっているので、一人が複数枚無料チケットを手に入れて、その分特典を何枚ももらってないか…という疑念も正直あります。完売といいつつ空席が目立つ光景を目にするので(私は配布デーには行ってないので現地の様子を見た限りですが)。黄色ユニがヤフオクやメルカリに多数出品されているのを見ると、そう思わざるを得ません。
③なかなか差し変わらなかった選手紹介ページ
チーム公式サイトの選手紹介が、シーズンが始まってもなかなか更新されなかった、昨シーズンのままだったというのは皆さん記憶にあると思います。あれ、大問題なんです。
というのも今シーズンからユニフォームサプライヤーが変更になっています。であれば、少なくともシーズン開幕時点には新しいユニフォームを着た選手たちの写真が使われていなければならないんです。そこは契約で明記されているはずで契約違反じゃないのか?と。実際のところはわかりませんが、本来であればおかしな話です(スポーツの世界ではありえない話です)。
この場外面の①~③に共通しているのは、東レアローズ株式会社としての経営戦略は大丈夫なのか? ということです。今までチームは運営が求められていて経営はしてこなかった。たびたび引用してすみませんが、男子の方の東レについての大河チェアマンのこの投稿がまさにと思います。
今までは使える予算が親会社から割り当てられて、その中でやりくりすることが求められていた。収入より支出に頭を巡らせなければならなかった。いかに運営するか、だった。
今は支出より収入にも頭を巡らせなければならなくなっているわけです。なぜか。独立法人だからです。経営が求められているわけです。とはいえ一朝一夕にできるわけではないのでこれはしかたがないとは思うのですが、疑問符のつく施策は多いということはここで申し上げます。
ただ、その点ではスポンサーが一気に増えたことは素晴らしいんですよね。練習着にあの三井不動産のロゴが入っているなんて、ちょっと感動しましたもの(なんならグッズ化してほしい 笑)。
さて、次は肝心の場内面(演出)です…