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③全てをぶち壊しにした音響
選手名コール廃止、ワッショイ廃止、さらには相手得点時に音響を被せる…長年にわたって積み上げてきた伝統そして何よりDNAは完全に破壊、殲滅されました。さらにはサーブを打った後に効果音を流すというわけのわからないことまで始めて。これ、野球で言えばピッチャーが投げたときに「ビュッ」とか、打者が打つ時に「カキーン」、サッカーならシュートを打つ時に「ドーン」という音を鳴らすようなものです。
意味不明www
球技を観戦する魅力の一つって生音だと思うんですよね。まあ日本のプロ野球の応援はそれをかき消しちゃってますし、サッカーだとなかなか音は聞こえてきませんが、逆にバレーボールやバスケットボールのように選手を間近で見られる場合、その音が何よりの醍醐味になると思います。
実際はサーブを打った後なので音をかき消してはいないですが、その後に被せられると台無しですよね。ちなみになんで音を入れるようになったのかわからなかったのですが、今回この記事を書くにあたりリサーチする中でその理由がわかりました。

今季は新たに、米プロバスケットボール協会(NBA)を参考に、試合展開に合わせた効果音を導入するほか、ラジオDJ経験者のMCが試合を盛り上げ、エンターテインメント性を高める。
読売新聞オンライン「V奪還 地域とアタック<東レアローズ事業戦略>」より
NBAは中継でも見たことがないので何とも言えないのですが、昨年見たBリーグ(千葉ジェッツ)ではやってなかったです。
④なくなった「滋賀」のホーム感
キッズエスコート廃止、第二セット後のイベント(地元高校生の出演等)廃止…。つまり「地元の人たちが出てくる」ことがなくなったんですよね。
デンソーエアリービーズの今シーズンのホームゲームはこれと逆で、例えば選手紹介の曲を地元の高校の吹奏楽部が生演奏したり、福島ならではということで現役の力士や落語家がイベントに登場したりと、「地元の人と汗をかく」ということを重視していてそれを目の当たりにしていただけに、なんと真逆なことをしているんだか…と。
NHKでやってましたけれど、このチームが他にやったことは吹奏楽部、チアリーディング部、書道部という地元の高校の三つの部活動に参加してもらうというもの。それによって親御さんや同級生が駆け付ける=観客が増えるという効果があったわけです(このときは郡山市民は無料だったのでなおさら)。
地域の人に参加してもらわなくて何が「ホーム」ゲームなの?
これ、昨シーズンはできていたんですよ。キッズエスコートはもちろんのこと、大津商業高校の吹奏楽部、比叡山高校のダンス部、滋賀学園のチアリーディング部のパフォーマンス…
この①~④を見ていただければ、いかに大事なものが全てなくなったか、代わりのものが余計なこものばかりか、がおわかりいただけるのではと思います。
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実はこうなることは予想できてました。というのは、開幕前に行った事業戦略説明会、確かこの記事だったと思うのですが(公開当時は誰でも読めたはず)、「炎の演出を取り入れるなどエンタメ化を」という言葉があったんですね。

炎? エンタメ? バレーボールと何の関係が?
と同時にそれは明らかに「昨シーズンのようなホームゲームではないぞ」ということが示されたんですよね。MCの藤原了さんの契約更新もアナウンスされていなかったからなおさらでした。
とはいえ私は昨シーズンのホームゲームの応援がよかった、とは言い切れないとも思ってました。個人的には一定の満足感はあります。選手を声で鼓舞し、コールを発案しかつ率先したこともありました。昨シーズンの振り返りの中で参加感、観戦ではなく参戦という言葉を使いましたが、私もそうでした。
でもそれは、参加できるような空白の領域があったんですよね。例えば得点時の音響「○○!○○!もう一本!」も短いからその後に「○○いいぞー!」とか声出せるじゃないですか、とか。でも今までってそれを応援団の方に任せっきりだったんだなと気づいたんですね。もっと言うと甘えていたなと。昨シーズンは応援団がチームアローズとなって一階に降りてきたことで同じ立場、もっというと「仲間になった」んですよね。
だからMC、応援団、ファンという垣根を越えてみんなが主体的になって、参加意識を持って選手を後押しした。選手もそれに応えてフルセットの熱戦をもぎ取っていった。そんな空間になっていたんです、昨シーズンのウチのホームゲームは!
でもそれは自己満足でもありました。そして何より、成績に結び付いてないんです。なので「昨シーズンもよかったけれど、でも7位だよね?」と言われたら返す言葉はないんです。「だから演出一新するんだよ」となったら、それもそうだと納得せざるを得ません。
ですが、その答えが炎、エンタメ化というキーワードだったらそりゃ「えっ?」となります。だから嫌な予感がしたんです。それが的中した開幕節は頭を抱えましたよ。何より対戦相手の姫路にも失礼なことをしたので…
でも、土曜の初戦問題と課題だらけだったけれど、翌日曜はファンと選手たちでできる限りのことをしてすぐに立て直したわけです。そして、課題は一つずつクリアできるよう取り組んでいけばいい、今までもウチは課題だらけだったけれどそうやって改善していったし…
ところが、そんな思いを踏みにじる出来事が直後に起こります。