2025年11月22・23日に北ガスアリーナ札幌46で行われたアルテミス北海道対福岡ギラソールは、一勝一敗で結果的に両チームがSVリーグ設立後のVリーグでの初勝利をあげました。
その背景を、両チーム別の視点で追います。前編のアルテミス北海道編はこちらから
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2021年4月15日。チームの公式ツイッターでの突然の発表に言葉を失った。チーム名変更、そして全選手退団…。えっ、チーム資金確保のためのクラウドファンディングを実施したばかりなのに？
福岡春日シーキャッツというチームを知ったのは割と早かった。ご当地アイドルに興味を持ったことをきっかけに福岡に足を運ぶようになった東京在住の私は、やがてバレオタになると自然と「福岡にチームができたらいいのに…」と思うようになり、自然と情報を集めるようになったからだ。
というのも、九州は東九州龍谷高校をはじめ屈指のバレーボールどころだし、出身選手も多いけれどVリーグのチームは当時フォレストリーヴズ熊本だけで、しかも当初2018/19シーズンから参入予定だった新生VリーグのV1から突如下りたこともあって、九州にV1のチームがあればいいのに…と。となると屈指の大都市である福岡にあってもおかしくない、と思うのは当然だろう。
そう思っていただけに、2018年に誕生した福岡春日シーキャッツには自然と注目するようになった。当時は地域リーグのチームだったけれど、「福岡からVリーグへ！」を掲げていればなおさらだ。あいにく東京に住んでいたので地域リーグの試合などで見る機会はなかったが、福岡に行ったときに空き時間を利用して、拠点としていた春日市総合スポーツセンターに足を運んだほどだ。
チームは実際にVリーグ参入を目指して地域リーグでの実績を着実に積み上げていたが、そこに誤算が生じる。そう、新型コロナウイルスだ。
