2025年1月、富山県魚津市───。
これまで何度もKUROBEのホームゲームにやってきたが、雪が降るのは初めて。「本気の冬の北陸を体験したい!」となぜかテンションが上がって、急遽前乗りしたほどだ。黒部宇奈月温泉駅には選手の広告がずらっと並んでいた。


このシーズンの私の推しのチームとKUROBEとの対戦は、私にとっては初となる黒部市のお隣・魚津市のありそドームだった。魚津はホテルが多く、黒部市総合体育センターの試合でも泊まることが多くすっかりなじみのある町だったが、ここでの試合は私にとって初めてだった。
しかも十分徒歩でも行けるのに(黒部駅から黒部市総合体育センターより近いと思う)、無料のシャトルバスを出してくれるという。それは日曜のことだった。バス停でバスを待っていると、やがて見慣れない(=私の推しチームのファンではない)二人組がやってきたのだが、ふとしたことからその会話につい混ぜてもらった。これはバレオタあるあるだと思う。
するとその一人がKUROBEファンで、団席の一員なのだという。えっ、じゃああのボードのことも…。あの、なぜか阪神のユニフォームを着た、退団した選手のファンの方のことも…。ようやくこういう話ができる人と出会えたのがうれしかった。


その方の手引きで、自然と団席にもお邪魔して、団長さんにも挨拶させてもらった。あの、一年前の光景が印象に残ってます…。これまでKUROBEのホームゲームには何度も来ていたが、ようやく地元のKUROBEファンの人たちと接した瞬間だった。
実際に接すると、彼らの光景がまた違って見えた。




彼らはまるでサッカーのサポーターのように立って応援し、そしてチャレンジのときのスパイ大作戦のBGMに合わせて体を左右に伸ばすダンスをして和ませるなど、見ていて微笑ましかった。特にこのチャレンジの振りは子供たちのチア・Puppysもやっていたので壮観で、みんなが思い思いに楽しそうに応援している光景が印象的だった。例えるならサッカーのゴール裏や野球の外野スタンドといったところだが、ここまで思い思いに、そして何より楽しそうなエリアはあまり見かけない。
肝心の試合は、わがチームは土曜はフルセット負け、日曜はいいところなく、本当にいいところなくあっさりとストレート負けを喫した。試合後はKUROBEの団席に「恐れ入りました!!!」と挨拶に行ったが、よくよく考えたら野球とかサッカーでも相手の団席に足を運ぶなんて光景はめったにない(サッカーだとむしろ隔離されていて入れなかったりする)。でも、ここにはなぜか試合が終われば相手チームのファンも受け入れる、いや、むしろ吸い寄せられる、そんなあたたかい空気があった。
そんな彼らの気質を一番表しているのがこれだと思う。

所属している外国人全四選手の国旗をちゃんと出しているのだ(このときは四名いた)。ようこそKUROBEへ、という思いと、あなたたちもチームの一員だよという思い。国旗を掲げたり振ることは他チームではあっても、こうしてずっと掲げている光景は見た覚えがないのだ。
こんな気配りをする彼らと、ようやく出会えてよかった…。また来シーズンの対戦が楽しみになったし、次は黒部市総合体育センターで彼らに会いたいと思った。


それからほぼ一年後の2025年12月。私は再びありそドームにいた。と言っても推しのチームとの試合ではない。では、なぜ?