それでも「最後は気持ち」だった~あの日の彼女と群馬グリーンウイングス~

群馬グリーンウイングス
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高崎アリーナには長い長いファンクラブの入場待機列ができていた。チームの好調さもあるだろうが、いろんな人───他チームファンの私さえもだ───を虜にするホームゲームの運営ぶり、もあるだろう。ホームゲームのたびに新グッズを投入したり、このときは前節に続いての「新春!ウイングスくじ」の販売、そして「群馬新潟マルシェ」と、「来れば何か新たな楽しいことがある」のが群馬の特徴だ。会場には群馬銀行の社員たちが大応援団として陣取り(小さいヤマト市民体育館では動員しづらかっただろう)、高崎アリーナは高揚感に包まれていた。

ところが試合は第一セットは18-25、と昨日の悪い流れを引きずったままの立ち上がりとなった。

私は推しではない他チーム同士の試合を見るときは、基本的にあまり情報は仕入れないで行く。ちなみに試合を配信で見ることすらしない(推しのチームであっても)。実際に会場で、目の当たりにして感じたものをその思いのままに伝える(撮る・発信する)というのが私のスタンスだからだ。「あ、なんかこの選手いいぞ」みたいに目を引いた選手に注目する…。どうしても推しのチームはたくさん見ているからそういう新鮮な目で見ることが少なくなるのだが(それもいいことなのだが)、たまには何の前知識もなくフラットに楽しみたい。この日もそんな気分で試合を見ていた。

第二セットに入って私のサイドが群馬側になった。そこで自然とある選手に目がいくようになった。というより第一セットが18点しか取れず、怖いくらいの表情でコートにやってきた、いわば怒気のようなものに私が自然と取りつかれたのかもしれない。

このままでは昨日と同じだ、このままではまずい───。そんなところだろうか。