私は前日の試合を見ていないのでこれは完全に想像でしかない。ただ、後で帳票を見ると彼女は第三セットから下げられていた。JAぎふからの移籍初年度の昨シーズンは出番の少なかった彼女は、今シーズンは開幕からチャンスを与えられ、新外国人選手が収まっていたミドルブロッカーの残りの一枠のレギュラー争いを道下選手と繰り広げていた。このままでは下げられてしまう。レギュラー争いから後退してしまう…。

そんな思いがあったのかはわからないが、続く第二セットでブロックは決めるわ、サービスエースは決めるわ、体を張ったディグを見せるわ…。そんな姿を見ていたら自然とそう考えるのは当然だろう。派手なガッツポーズを見せたり、彼女は気持ちを全開にして戦っていた。




ところがそんな彼女の奮闘とは裏腹にこのセットも落としてしまう。第三セットも終盤で19-18とどちらに転んでもおかしくなかったが、群馬が踏ん張りようやく一セットをモノにすると再び私のいるサイドに群馬が戻ってきた。そしてここでも彼女はまるで第二セットをもう一度見ているかのような活躍を見せる。ブロック、ラインを飛び越えてのディグ…




気持ちを全開に表し、自然と声も出て、プレーだけでなく声でもチームを鼓舞していた。自分が引っ張るんだといわんばかりで、背中が頼もしく感じたほどだ。だが、試合はすんなりとはいかなかった。そして結果的にこの試合のキーとなったあるシーンを迎える。