2025/26シーズン。1000得点を超え得点王と大車輪の活躍を見せたヌワカロール選手は移籍したし、キャプテンの深澤選手の故障離脱も痛かった。ムードメーカーでカンフル剤になりそうだった林田選手も負傷で長期離脱…。とはいえ、そこまでチーム力が落ちているかといったらそんなことは決してない。昨シーズンの退団者はたった二名で、継続性は十分にあった。

だが、「彼女なら決めてくれる」という柱が二つもなくなり、故障も相次ぎ、選手はどんどん自信を喪失していった。何をしたらいいのかわからない…。そりゃそうだ、今までこんなに負けまくったことはなかったのだから、どん底のときに立て直すノウハウも持ち合わせてなかった。チームは完全に悪循環、負のスパイラルに陥っていた。ファン目線で言うと、そんなときこそ後押ししたいホームゲームは、全くそれをさせてもらえない、むしろ相手チームを燃えさせるホームゲームになっていた。
それはさておきチームとしては空気を変えるしかない。期待をしてくれている、今シーズンからたくさんついていただいたスポンサーの方々に対しても、このまま放置するのではなく何らかの手は打たないと…
その結果が、監督の休養だったのだろう。
こういってはなんだが、「あの東レがここまでしたか」という驚きは他チームファンにも見られた。もちろん東レとしても初めての途中休養…果たしてチームはどう変わるのか。オールスターブレイクを挟んでの新体制初戦は、アウェイでのKUROBEアクアフェアリーズ戦。果たして、どんな変化が見られるのか…。スタメンをガラっと変えてくるのか、公式練習はじめ一連のルーティーンはガラッと変わるのか…


結果から言うとGAME1はストレート勝ち、GAME2はフルセット勝ちと二連勝を収めた。実にストレート勝ちは今シーズン初だったのが、苦境ぶりを物語っていた。さらにいうと、スタメンをガラッと変えてくるとかそういうことはなく、オーソドックスではあった。内定加入の本田選手をいきなり使ってくるか、とか、そんな大胆な予想は空振りに終わった。

そんな意表をつけるほど選手が揃っていなかったとも言えるが、ロホイス選手が復帰し、ジケル選手が本領を発揮し、実質キャプテンになっている大川選手が負傷明け───よくよく考えたら彼女はリハビリ明けだった───からようやく復調し、と、柱ができたことで選手たちがようやく安心してプレーできるようになった、というところか。

前回の対戦では貴重な一勝をあげているのだが、そのときのPOMだった谷島選手がベンチスタートだったのも大きかった。もし試合が崩れても彼女がいる…。セッターだって、経験豊富な田代選手が控えている。それがどれだけコートに安心感をもたらしていただろう。日曜はフルセットになったけれど、コート上は危機感ではなく「頼れる人がいる」という安心感があった。
試合中のコート上だけ見れば、それが今回の中道体制最初の二日間だった。でも、この二日間はそれだけではなかった。